2015年9月7日月曜日

細胞の死と個体の死、細胞医療

前回、熱力学第二法則について書いたので、今回は当初の問いに答えてみる。
細胞の死の定義を述べよ

外部から自由エネルギーが得られればエントロピーを減少させて秩序をつくることはできるらしい。
それなら、細胞が死にそうになったら外部からエネルギー与えれば秩序を保つこともできるんじゃないの。
何回も死ぬなんてことはありえないとするなら、エネルギー与えられて生き返っちゃだめだよね。ということは、エネルギーが与えられても秩序を保つことができなくなった状態、それが細胞の死ってことか。細胞内の構造が修復不可能なほど破壊されるということ。



ここで気付いたのが、細胞じゃなくて個体のレベルでもこの死の定義が当てはまるということ。最近は脳死が個体の死になろうとしてるけど、植物状態になっても外部からの補助で一応生命を維持することはできる。さっきの細胞死と同じ考え方で死を定義するなら、外部からの補助があっても秩序を保てなくなった時点で死ぬことになる。

この死のタイミングは、医療技術の発達により時代を経て遅くなってきた。「外部からの補助」がどんどん進歩したからだ。
一般に、
  1. 肺機能の停止
  2. 心臓機能の停止
  3. 脳機能の停止
という過程を経る。
昔は1と2を過ぎたら、そこで死だった。いや、もっと昔は怪我が死につながっていたはず。
また、たまに3が先に起こることがある。この場合も脳の心肺機能を維持する能力が喪失するため、
  1. 脳機能の停止
  2. 肺機能の停止
  3. 心臓機能の停止
という順序をたどる。
しかし1950年代から人工呼吸器が実用化して、1が起こった時点で死の進行を長期間食い止めることができるようになった。

つまり個体の死は技術の進歩によって遅くなっている。
なら細胞の死は?
将来、細胞レベルでの医療が可能になるかもしれない。
もちろんプラグラムされた細胞死は、生命体にとって必要なことであり、
個々の細胞は計画通り、適切に死ななければならない。
だからその辺も踏まえて、ミクロな技術で細胞の中を手術してみたりとかできないかな。

今はiPS細胞で新しい細胞をつくり、臓器を作り直す方法が開発されているけれど、
一つひとつの細胞が再びうまく働くように治療してやるという方法もアリじゃないかと思った。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%AD%BB

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